• 2019/10/18 お知らせ 那覇発着のクルーズ観光 欧州最大の船会社が就航 宮古・石垣巡り台湾へ

ヨーロッパ最大のクルーズ会社「コスタクルーズ(イタリア)」は18日から、外国船籍初の那覇港を発着し宮古島や石垣島などを

巡る離島周遊クルーズ(アイランドホッピング)を始める。県内離島を周遊し、クルーズ客の沖縄滞在の長期化と、

消費単価の向上を目指す県の「東洋のカリブ構想」の実現に期待がかかる。

 

コスタクルーズはカリブ海などでも離島を巡るクルーズツアーを展開。観光資源の豊富な沖縄でも県内離島を生かした

周遊プランを企画し、国内客やアジア客だけでなく、欧米客の取り込みも目指す。

また、那覇空港を発着する航空便が多い点にも着目。航空機で那覇空港に到着し、クルーズ船に乗り換え、離島を巡り、

再び航空機で帰る「フライ&クルーズ」の需要も創出する。

 使用するクルーズ船は「コスタネオロマンチカ」で、全長220・6メートル、総トン数5万7150トン、

最大乗客数は1800人。船の規模は小さいものの、平良港や石垣港の岸壁への着岸がスムーズで、

乗客の滞在時間を確保できるメリットがある。

 

主なツアープランには、那覇港を出発し、石垣島、基隆(台湾)、宮古島を経由し那覇港へ戻る3泊4日のコースなどがある。

コスタクルーズによると、今年は3回の航海があり、2020年は4月に5回、10月に5回の航海を予定している。

 17日、県庁であった記者会見で、コスタグループアジア社長のマリオ・ザネッティ氏は「国内客の休暇スケジュールに合わせて、

周遊しやすい期間に設定した。沖縄の人もクルーズの旅を楽しんでほしい。

将来的には船内のレストランで県産食材を使った料理も提供できれば」と話した。